ゲームが作れるようになるまでがんばる日記

ゲーム制作のことを中心にゲームに関することを書いています

Visual Studio Express 2013 で Oculus SDK 0.4.0 のサンプルをビルドする

Oculus SDK 0.4.0 からドライバー関連のライブラリが必要になり、Visual Studio Express には含まれていないので、そのままではサンプルをビルドすることができない。なんとかライブラリを追加してビルドできるようになったのでその方法を書いておく。
最初にまとめ

・WDK 7.1.0 をインストール Download the Windows Driver Kit (WDK) - Windows drivers | Microsoft Docs
・プロジェクトのインクルードディレクトリとライブラリディレクトリにATLのディレクトリを追加
 C:\WinDDK\7600.16385.1\inc\atl71
 C:\WinDDK\7600.16385.1\lib\ATL\ia64


以前、似たような環境になったとき、Windows SDK をインストールして解決できたので、今回も Windows SDK をまずインストールしてみた。
Windows SDK archive - Windows app development
しかし、Oculus SDK のサンプルをビルドするのに必要なファイルは、以前のバージョンには含まれていたようだが、8.1には含まれていなかった。なので、この作業はサンプルのビルドには必要ないかもしれない。
次に、必要なファイルが含まれている WDK 7.1.0 をインストールした。
Download the Windows Driver Kit (WDK) - Windows drivers | Microsoft Docs
このページからダウンロードできる。ただし、ファイルがISO形式なので、仮想ディスクソフトを使ってマウントしてインストールした。インストールするとCドライブに WinDDK というフォルダができる。ここにサンプルに必要なファイルがある。
Visual Studio を起動して、サンプルのソリューションを開き、LibOVR のプロジェクトのプロパティページを開いて、インクルードディレクトリに C:\WinDDK\7600.16385.1\inc\atl71 を追加。これで LibOVR はビルドできるようになる。
サンプルの実行ファイルを作るためには ライブラリのリンクも必要なので、OculusRoomTiny か OculusWorldDemo のプロパティページを開いて、ライブラリディレクトリに C:\WinDDK\7600.16385.1\lib\ATL\ia64 を追加。
これでサンプルを実行できるようになった。
ただ、ビルドすると次のようなワーニングが出たが、今のところ、正しく実行することはできている。

warning LNK4254: セクション 'ATL' (50000040) は '.rdata' (40000040) に異なる属性を伴ってマージされています